丸森町金山地区にある
明治18年建設、明治19年に操業した「佐野製糸工場」跡地。
宮城県初の本格的な機械製糸工場では、
フランスで発明された最新のケンネル式機械製糸機を用い、
国内外でも知られる良質な生糸を生産されていたそうです。
今、その場所には、当時の栄誉を称えるかのように
重厚な趣きの石垣が佇んでいます。
雨露が、よりノスタルジックな世界をつくっていました。
養蚕・蚕糸産業で潤っていたころ、
ここにはどんな光景が広がっていたのだろう。
めぐり合わせた記文から勝手に追想してみたり。
敷地内をぐるりと囲む柿の木。
工女さんたちも干し柿づくりしたのかな。