里山の暮らしぶりに魅せられた宮城県の最南端にある丸森町。
この地に残る染め織り文化に興味を持ち、携わるなかで
町の伝統産業である “丸森しるく” に出会いました。
「丸森しるく」の存在を知り、養蚕農家さんや作り手さんたちと出会い、
「しるくわ」を起ち上げた、これまでの経緯は、
ホームページ上の「とりくみ」でお伝えしています。
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素材・機能性といった “しるく” そのものの魅力。
そして、かつて日本経済を支え、
稲作とともに生活の基盤であった町の伝統産業「養蚕・蚕糸業」。
今も守り継ぐ養蚕農家や、“しるく” を扱う作り手のまっすぐな想いと、
決して楽とはいえない作業工程にも真摯に向き合う姿は本当に美しいものです。
手仕事と暮らしが、ほどよく融合していた時代、
“しるく” のある暮らしが身近であった
地元のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみると、
“丸森しるく” は華やかな装飾品というより、
暮らしのための、生きるための道具・日用品であり、
工芸というより、民芸に近い存在だったように感じます。
それが「しるくわ」 がお伝えしたい「ふだんづかいのしるく」です。
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“しるく” が生まれる背景にある美しい営みとストーリー。
そして「手仕事」が生む素朴さとぬくもり。
長年の経験と知恵により培われた尊い手技。
この地で実際に見て触れて心動かされる、私がお伝えしたいモノは、
言葉では表現しきれないことや、可視化できない感覚的な美しさもたくさんあります。
大切に継がれてきたものも生かしつつ、今の時代に合わせ進化もさせながら、
皆様のもとへお届けしていきたいと思っています。
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「しるくわ」は、
「しるく」×「くわ=桑」をかけ合わせたもの。
ヒト・モノ・コトの繋がり、循環を表わす「輪=わ」
繭本来の愛らしい風合い・形状・手触りで和ませてくれる「和=わ」
丸森しるくを生み出す作り手と、それを手にする人に笑顔が灯ることを願う「笑=わ」
日本独特の「美意識」を表す侘び寂び(わびさび)も意識しています。
ロゴは「丸森しるく」をいつも応援してくださるデザイナーさんにお願いしました。
http://www.noyau.jp/
結晶をイメージしたロゴは、
「つながり」「ネットワーク」など活動を象徴するものであり、
「民間伝承」「民俗学」を意味する「フォークロア」のイメージも重ね合わせ、
丸森しるくが生まれるまでにはたくさんの「手しごと」があることが分かるように。
「積み重ねられたモノがカタチを成してあらわれる」という結晶の意味を考えても
相応しいロゴを創り上げてくださったことに心から感謝申し上げます。