- 丸森しるく -
歴史文化

歴史・文化

History and Culture

歴史・文化

丸森の養蚕の歴史。養蚕文化。
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1920年代、日本の養蚕・蚕糸業が最盛期だった頃は全国各地で養蚕が行われ、
日本の経済発展を支える大切な基幹産業でした。
 
しかし、農業人口の減少、化学繊維の発達などにより養蚕業は衰退を続け、
全国で220万戸ほどいた養蚕農家は300戸ほどに。
繭の生産量は40万トン→130トンと、国産絹は本当に希少なものになってしまいました。
 
ここ丸森町でも、養蚕業は農家の大切な収入源で、
最盛期の昭和初期頃には、世帯数の半分である約2000戸の農家が養蚕に励み、
稲作とともに、住民の暮らしを支えていました。

他地域同様、時代の流れとともに養蚕業を営む農家は減りましたが、
今も5戸の養蚕農家が町の伝統産業を支えています。
猫神様
猫神様
かつて養蚕が盛んだった頃、
丸森町では、お蚕様や繭にいたずらするネズミを駆除してくれる「猫」を大切にし、
猫の石碑を「猫神様」として崇める文化がありました。
 
猫の形を浮き彫りにした石碑や、石像、文字が彫られたものなど
石碑73基、石像7基が確認されていますが、
調査が進むなかでその数は増え続けています。
 
朽ちにくく、後世に残しやすい石に祈りをかけて
手を合わせた先人の想いが伝わってくるようです。